今回は個別株投資におけるスクリーニングの後半を示します。前半は株主への配当姿勢をスクリーニングしました。後半では、企業の会計の安全性を見ます。
1 自己資本比率50%以上
総資産のうち自己資本に占める割合です。借入金が多いと自己資本比率は下がります。借入金は返済義務があるので、企業の会計を圧迫します。安全な企業を選ぶ意味でも、自己資本比率は高いに越したことはないです。私は、自己資本比率85%の企業を見つけたらすぐにチェックします。
2 現金比率100%以上
負債に対して現金預金の比率です。100%以上あると、すぐに借入金などの負債を返済できる状態です。負債よりも現金預金を持っているリッチな企業は、あえて借入をしていることもあります。「借入金をいつでも返せますよ」という企業は、利益を毎年積み上げている証拠です。私もそのような企業は必ずチェックします。
3 営業利益率10%以上
営業利益はその企業が本業でどれだけ利益を得ているのかを示します。業種によっては、営業利益率20%を超える業種もありますが、比較的小さな規模の事業であることが多いです。私の経験では、10%を超えていれば安心して投資できます。
私が最初に行っているスクリーニングは以上です。皆さんも自分好みのスクリーニングをしてみてください。投資したい企業が多く見つかるかもしれません。そして株式投資も楽しくなってきます。次回は、スクリーニング後の作業を示します。
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