今回は決算整理仕訳「固定資産の減価償却」を示します。私生活で考えるとパソコン、車両が想像つきやすいです。減価償却については、買った時の値段が資産価値として一番高いというのが前提です。期間をかけて資産価値を減らすことをしていきます。ある時点での価値の値段を簿価としたとき、簿価がいくらかを考えていく必要があります。問題文の指示によりますが、簿価を0にすることを前提に話を進めます。例題として、「24年4月1日に仕事に使うためにパソコンを12万円で掛けで購入した。このパソコンは耐用年数10年、残存価額0とする。」この仕訳は、
(借方)備品120000(貸方)未払金120000 という仕訳になります。復習ですが、商品ではないので、貸方は未払金の勘定科目を使います。25年3月31日の決算になり、減価償却をします。10年かけて12万円を0円にするので、1年あたり12000円減価償却します。仕訳は、
(借方)減価償却費12000(貸方)備品12000 という仕訳です。これは直接法という記帳方法です。間接法は、
(借方)減価償却費12000(貸方)備品減価償却累計額12000 という仕訳になります。直接法では、備品を貸方に持ってくることで備品の価値を減らすので理解しやすいです。試験では間接法が多いので間接法で仕訳できるようにしましょう。1年経過した後の簿価は12万円から1万2千円を引き算して10万8000円ですね。期首に取得したときは、1年経過後が決算になるので計算しやすいですが、期中に取得した時には、決算時に1年経過していないので計算は少し難しくなります。割合の考えが必要になってきます。
次回は、期中に取得した時の減価償却を示します。
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