今回は住友精化株式会社(証券コード4008)の企業分析です。国内だけでなく海外(シンガポール、台湾、韓国、中国、ベルギー・フランス)にも展開している化学メーカーです。事業は以下の通りです。
吸水性樹脂
吸水性樹脂は、その機能を活かし、紙おむつやペットシートなどの日用品をはじめ、電力・通信ケーブルの止水材といった各種工業用製品など、幅広く使われています。当社製品である「アクアキープ」は、ユーザーの用途に合わせ吸水性能を自在にコントロールできるという特徴を活かして、国内外問わずあらゆる地域のユーザーニーズに柔軟に対応し、世界中で高い評価を得ています。
機能マテリアル
重合・有機合成・微粒子化の「技術」、増粘・接着などの「機能」をキーファクターに事業を展開し、医療・環境・生活・エネルギーなどの分野で広く使用されています。ヘアジェル・ファンデーションといった化粧品、スマートフォンや電気自動車に使用されるリチウムイオン二次電池、そしてフェンスやショッピングカートの塗装用のコーティング剤など、私たちの生活に欠かせないものの多くに利用されています。
業績は吸水性樹脂が増収増益
吸水性樹脂が好調で前年同期比プラスです。機能マテリアル事業は売上高は減少しましたが、営業利益では原燃料価格の低下や為替の影響で増益となっています。
配当は前年度と同額
1株当たり配当金は前年と変わらず中間・期末予想100円の年間配当200円です。自己株式取得を積極的に行なっているので株主還元の姿勢は良いといえます。今後も株主還元を期待します。
次回も企業分析を示します。
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