今回は電子記録について示します。電子記録債務や電子記録債権は、手形などの管理にコストがかかるものを電子的なものにして、管理を楽にするためのもので、中小企業向けに資金調達の円滑化を目的に創設されたものです。買掛金や売掛金を電子記録債権、債務で処理して支払いを行ったり代金を受け取ったりします。例題として、「モグラ社は100円の商品を掛けで仕入れた。」この仕訳は、
(借方)仕入100(貸方)買掛金100 という仕訳になります。続きで、「買掛金100円を電子記録債務に振り替えた。」この仕訳は、
(借方)買掛金100(貸方)電子記録債務100 という仕訳になります。買掛金を借方にもってくることで、貸方に仕訳した買掛金を取り消し、電子記録債務に振り替える仕訳です。もう一つ例題として、「モグラ社は、200円の商品を掛けで販売した。」この仕訳は、
(借方)売掛金200(貸方)売上200 という仕訳になります。続きで、「売掛金200円を電子記録債権に振り替えた。」この仕訳は、
(借方)電子記録債権200(貸方)売掛金200 という仕訳になります。売掛金を貸方にもってくることで、借方に仕訳した売掛金を取り消し、電子記録債権に振り替える仕訳です。
次回は、電子記録債権や電子記録債務が実行された時の仕訳を示します。
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