決算整理仕訳「現金過不足の処理」

今回は決算整理仕訳の「現金過不足の処理」について示します。現金過不足の原因が決算になっても不明だった場合の仕訳です。例題として、「実際の残高は300円で、帳簿上の残高は330円だった。」期中での仕訳は、

(借方)現金過不足30(貸方)現金30 という仕訳になります。ここまでは復習です。この続きで、「上記差額30円について、決算になっても原因不明である。」この場合は、

(借方)雑損30(貸方)現金過不足30 という仕訳になります。決算になっても現金過不足の原因が不明だった場合は、雑損や雑益に振り替えます。この場合は、実際残高が帳簿上の残高よりも少ないので「雑損」に振り替えます。もう一つ例題として、「実際の残高は330円で、帳簿上の残高は300円だった。」期中での仕訳は、

(借方)現金30(貸方)現金過不足30 という仕訳になります。この続きで、「上記差額30円について、決算になっても原因不明である。」この場合は、

(借方)現金過不足30(貸方)雑益30 という仕訳になります。この場合は、実際残高が帳簿上の残高よりも多いので「雑益」に振り替えます。

期中での差額が発生した場合は現金過不足の勘定科目を使いますが、決算で差額が出てしまった場合は、そのまま雑損や雑益にします。問題文をよく読んで解いてください。

次回は「当座預金がマイナス残高だった場合の負債振替」示します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました